バッカー材という言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
バッカー材は、シーリング材の充填を補助し、目地を綺麗に仕上げるために使用されます。
今回は、バッカー材の種類や選び方のポイントについてご紹介します。
□バッカー材とは?どんな役割があるの?
バッカー材は、建築現場で外壁面の目地を施工する際に欠かせない資材です。
シーリング材の充填を補助し、目地を綺麗に仕上げるために使用されます。
1: シーリング材の三面接着防止
バッカー材は、シーリング材と直接接触する面を覆うことで、シーリング材の三面接着を防ぎます。
三面接着とは、シーリング材が周囲の素材全てに接着してしまうことです。
三面接着が起こると、シーリング材が伸縮しにくくなり、ひび割れや剥がれの原因となります。
バッカー材を使用することで、シーリング材が適切に伸縮できるようになり、目地の耐久性を高められます。
2: シーリング材の充填深さの調整
バッカー材は、目地の深さを調整することで、シーリング材の充填深さを適切に保ちます。
シーリング材の充填深さが適切でないと、目地の強度が不足したり、シーリング材がはみ出したりする可能性があります。
バッカー材を使用することで、シーリング材の充填深さを適切に調整し、目地の仕上がりの美観と耐久性を向上させられます。
3: 目地底の形成
バッカー材は、目地の底に設置することで、シーリング材が均一に充填されるようにサポートします。
目地の底が不均一な場合、シーリング材が均一に充填されず、目地が歪んでしまう可能性があります。
バッカー材を使用することで、目地の底を均一に形成し、シーリング材が綺麗に充填されるようにサポートします。
□バッカー材の選び方のポイント
バッカー材は、素材、形状、サイズなどさまざまな種類があります。
目地の幅や深さ、シーリング材の種類、施工場所などを考慮して適切なバッカー材を選ばなければなりません。
1: 素材
バッカー材の素材には、ポリエチレン発泡体、ウレタンフォーム、発泡ポリスチレンなどがあります。
ポリエチレン発泡体は、軽量でクッション性に優れているため、最も一般的な素材です。
ウレタンフォームは、断熱性が高く、気密性にも優れています。
発泡ポリスチレンは、安価で加工しやすい素材ですが、耐候性が低いのが欠点です。
2: 形状
バッカー材の形状は、目地の形状に合わせて選びます。
一般的な形状には、角型、丸型、三角形などがあります。
3: サイズ
バッカー材のサイズは、目地の幅と深さに合わせて選びます。
目地の幅が狭い場合は、薄いバッカー材を選び、目地の幅が広い場合は、厚いバッカー材を選びます。
4: 施工場所
バッカー材の施工場所も考慮して選びます。
屋外で使用する場合、耐候性のある素材を選びます。
また、水回りで使用する場合、防水性のある素材を選びます。
5: シーリング材の種類
バッカー材とシーリング材の相性も重要です。
シーリング材の種類によっては、バッカー材との接着性が悪い場合があります。
シーリング材の種類に合わせて適切なバッカー材を選びましょう。
□まとめ
バッカー材は、建築現場で外壁面の目地を施工する際に欠かせない資材です。
シーリング材の充填を補助し、目地を綺麗に仕上げるために使用されます。
バッカー材は、素材、形状、サイズ、施工場所、シーリング材の種類などを考慮して適切なものを選ぶ必要があります。
適切なバッカー材を選ぶことで、目地の耐久性を高め、作業効率を向上させられます。
当社では外壁塗装を行っておりますので、外壁についてお悩みの方は、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。