住宅のメンテナンスで、「コーキング」と「シーリング」という言葉を耳にしたことはありませんか?
どちらも建物の隙間を埋める作業ですが、実際にはどう違うのでしょうか?
専門用語を使わずに、その違いや役割、適切なシーリング材の選び方などを分かりやすくご紹介します。
また、DIYによる施工は避けるべき理由についても解説します。
コーキングとシーリングの違いを解説します
呼び方の違いと歴史的背景
「コーキング」と「シーリング」は、同じ作業を指すことがほとんどです。
歴史的には、かつて「油性コーキング」という製品が広く使われていたため、「コーキング」という呼び方が定着しました。
その後、様々な種類のシーリング材が登場しましたが、業界や地域、製品名によって呼び方が混在しているのが現状です。
そのため、現在では「シーリング材」が正式名称とされていますが、両方の言葉が混用されている状況です。
コーキングとシーリングの役割
コーキングとシーリングの主な役割は、建物の隙間を埋めて防水性や気密性を高めることです。
具体的には、外壁のひび割れ防止、雨漏りの応急処置、建材の固定などに使われます。
建物の耐久性や寿命を保つ上で重要な役割を果たしています。
シーリング材の種類と特徴
シーリング材には、ウレタン系、シリコン系、アクリル系、変成シリコン系など様々な種類があります。
それぞれに特徴があり、使用する場所や目的に最適な種類を選ぶ必要があります。
・ウレタン系:耐久性が高いが、紫外線に弱く、塗装が必要な場合が多い。
・シリコン系:耐久性・耐熱性・耐候性に優れるが、塗装ができない。
・アクリル系:伸びが良く作業しやすいが、耐久性や耐候性が低い。
・変成シリコン系:耐候性が高く、塗装も可能だが、価格が高い。
それぞれの用途と適切なシーリング材の選び方
シーリング材の選び方は、使用する場所や目的により異なります。
例えば、外壁にはウレタン系や変成シリコン系、浴室などの水回りにはシリコン系が適しています。
それぞれのシーリング材の特徴を理解し、適切なものを選ぶことが重要です。
専門業者に相談することで、最適なシーリング材選びをサポートしてもらえます。
DIYは避けてプロに依頼することの重要性
シーリング作業は、専門的な知識と技術が必要です。
DIYで施工すると、仕上がりや耐久性に問題が生じる可能性があり、かえって建物の劣化を招く可能性もあります。
雨漏りなどの深刻な問題が発生するリスクも高いため、専門業者への依頼が強く推奨されます。

シーリング材の劣化とメンテナンス
劣化のサインの見分け方
シーリング材は、経年劣化によってひび割れや破れ、肉やせなどが発生します。
これらの劣化サインは、雨漏りなどの原因となるため、早期発見が重要です。
定期的な点検を行い、劣化サインを発見したら、すぐに専門業者に相談しましょう。
メンテナンスの頻度と費用
シーリング材のメンテナンス頻度は、場所や種類、使用状況によって異なりますが、外壁などは概ね10年程度を目安に検討するのが一般的です。
メンテナンス費用は、打ち替え(古いシーリング材を剥がして新しいものに取り替える)か、打ち増し(古いシーリング材の上から新しいものを塗る)かによって異なります。
まとめ
「コーキング」と「シーリング」は、ほぼ同じ意味で使われることが多く、建物の隙間を埋めて防水性や気密性を高める作業を指します。
シーリング材には様々な種類があり、場所や目的に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。
DIYでの施工は避け、専門業者に依頼することで、適切な施工と長期的な建物の保全が期待できます。
定期的な点検とメンテナンスも重要であり、劣化サインに気づいたらすぐに専門業者に相談しましょう。
適切なメンテナンスを行うことで、建物の寿命を延ばし、快適な住環境を維持することができます。
当社では、一般建築塗装工事や各種サイディング工事、シーリング工事など、幅広いサービスを提供しております。
特にシーリング工事においては、確かな施工技術で品質の高い工事をお約束し、見えない部分だからこそこだわりを持って取り組んでおります。
お客様の大切なお住まいを長持ちさせるため、信頼と実績を積み重ねてまいりました。