外壁にひび割れを発見し、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
ひび割れの原因や種類、そして何より気になる保証期間について、多くの疑問を抱えているはずです。
今回は、外壁のひび割れに関する情報を分かりやすく解説し、保証期間や補修費用についても具体的にご紹介します。
外壁ひび割れの種類と原因
ヘアークラックとは何か
ヘアークラックは、髪の毛ほどの細さ(0.3mm以下)で、浅いひび割れです。主に塗膜に発生し、経年劣化や施工不良が原因と考えられます。すぐに危険な状態とは限りませんが、外壁の劣化のサインであるため、定期的なチェックが必要です。
乾燥クラックとは何か
乾燥クラックは、モルタルやコンクリートなどの外壁材が乾燥する際に、水分が蒸発して収縮することで発生するひび割れです。これも比較的浅いひび割れで、乾燥が完了すればそれ以上広がることはありません。
構造クラックとは何か
構造クラックは、幅が0.3mm以上と比較的大きく、外壁内部まで達しているひび割れです。地震や地盤沈下など、建物の構造に問題がある場合に発生することが多く、放置すると雨漏りや建物の強度低下につながるため、早急な対応が必要です。
縁切れクラックとは何か
縁切れクラックは、モルタルなどの塗り壁を施工する際に、一度作業を中断し、後で継ぎ足して施工した部分に発生するひび割れです。乾燥の度合いに差が生じることで発生し、雨漏りの原因となる可能性があります。
ひび割れの原因を特定する重要性
ひび割れの原因を特定することは、適切な補修方法を選択し、将来的なトラブルを防ぐために非常に重要です。原因によっては、保証が適用される可能性もあります。
ひび割れを発見したらどうする?
ひび割れを発見したら、まずその幅や深さを確認し、写真に撮っておきましょう。幅が0.3mm以上、または深さが5mm以上ある場合は、専門業者に相談をおすすめします。

外壁のひび割れ 保証期間と補修費用
保証が適用されないケース
多くの場合、経年劣化によるひび割れは保証の対象外となります。地震や台風などの自然災害による損傷も、保証の対象外となる可能性があります。
施工不良の場合の対応
施工不良が原因でひび割れが発生した場合、施工業者に責任を問うことができます。ただし、保証期間内に発見し、適切な手続きを行う必要があります。
瑕疵担保責任と保証の関係
瑕疵担保責任は、売買契約における瑕疵(欠陥)に対する責任です。新築住宅を購入した場合、一定期間は瑕疵担保責任が適用されます。
火災保険・地震保険の適用条件
火災保険や地震保険は、自然災害による損害を補償する保険です。ひび割れが自然災害によって発生した場合、保険が適用される可能性があります。ただし、適用条件は保険会社によって異なります。
補修費用と見積りの重要性
ひび割れの補修費用は、ひび割れの大きさや種類、補修方法によって大きく異なります。見積りを取る際は、業者に相談しましょう。
DIY補修の危険性と専門業者への依頼
小さなヘアークラックであればDIYで補修できる場合もありますが、構造クラックなどの大きなひび割れは専門業者に依頼する方が安全です。DIYで不適切な補修を行うと、かえって建物の状態を悪化させる可能性があります。
まとめ
今回は、外壁のひび割れの種類、原因、保証期間、補修費用について解説しました。ひび割れは放置すると雨漏りや建物の強度低下につながるため、早期発見と適切な対応が重要です。保証書を確認し、必要に応じて専門業者に相談しましょう。DIYでの補修はリスクが高いことを理解し、専門家の判断を仰ぐことをおすすめします。ひび割れの大きさや種類によって対応が異なるため、状態を正確に把握することが大切です。定期的な点検も、建物の寿命を延ばす上で有効な手段です。