外壁塗装の下塗りって、一体どんな役割があるの。どんな種類があるの。
これから外壁塗装を検討しているけど、下塗りについてよくわからない…
そんな悩みをお持ちのあなたへ。
この記事では、外壁塗装における下塗りの重要性、役割、種類、選び方のポイントを解説します。
外壁塗装下塗りの役割とは?
外壁塗装の下塗りは、単なる下地処理ではありません。
塗料の耐久性や美観、機能性を高めるための重要な役割を担っています。
この記事では、下塗りの6つの役割を具体的に解説し、その重要性を理解していきます。
1: 外壁材と中塗り・上塗り塗料の接着剤
下塗りは、外壁と上塗り塗料を密着させる接着剤のような役割を果たします。
上塗り塗料は接着力が弱く、直接外壁に塗ると剥がれやすくなってしまいます。
しかし、間に下塗りを挟むことで、下塗り塗料が外壁と上塗り塗料の間にしっかりと接着し、塗料の耐久性を高めます。
2: 発色が良くなる・仕上がりのムラを無くす
下塗りは、外壁の色ムラをなくし、美しく仕上げる役割も担っています。
白い下塗りをすることで、前回の塗料の色が新しい塗料を邪魔せず、発色が格段に良くなります。
また、壁面の凹凸や細かい傷を埋めることで、色ムラをなくす効果もあります。
3: 外壁材の補修と補強
下塗りは、外壁材の補修と補強にも役立ちます。
経年劣化によりできたひび割れを埋めることで、塗料が剥がれるのを防ぎ、外壁の耐久性を高めます。
4: 外壁塗装の耐久性アップ
下塗りは、塗料の耐久性を高める効果も期待できます。
下塗りをすることで、塗料が外壁にしっかりと密着し、剥がれにくくなります。
ひび割れなどの損傷を防ぎ、塗りたてのような美しさを長期間保つ効果も期待できます。
5: 外壁材の元の色を隠す
下塗りは、外壁材の元の色を隠す役割も果たします。
特に、元の色と大きく異なる色に塗り替える場合や、濃い色から薄い色に塗り替える場合に有効です。
元の色が残っていると、新しい色が綺麗に発色しません。
下塗りをすることで、自由に配色を選ぶことが可能になります。
6: 塗装の機能向上
下塗りは、外壁塗装の機能性を向上させる効果もあります。
遮熱性や防藻防カビ性といった機能を持つ下塗り塗料を使用することで、室内の温度を快適に保ったり、建材の腐食を防いだりすることができます。
外壁塗装下塗り材の種類
外壁塗装の下塗り材には、シーラー、プライマー、フィラーの3種類があります。
それぞれの特性や用途、選び方のポイントを詳しく解説していきます。
1: シーラー
シーラーは、外壁材と中塗り・上塗り塗料を密着させる接着剤としての役割を担います。
また、外壁材への塗料の染み込みを防ぐ抗浸透機能も持っています。
外壁にシミやひび割れがない場合は、下塗りにシーラーを使用します。
シーラーを塗ることで、シミやひび割れが塞がれて外壁が平滑化し、後工程の中塗り・上塗り塗装がきれいに仕上がります。
2: プライマー
プライマーは、シーラーと基本的な機能は同じです。
外壁材が鉄、ステンレス、アルミなど金属系の場合に使用します。
プライマーには、外壁材のさび落とし機能はないため、下塗りをする前に外壁材に発生したさびをサンドペーパーなどで除去しておく必要があります。
3: フィラー
フィラーは、シーラーやプライマーにパテ機能を追加した下塗り塗料です。
外壁にシミ、ひび割れ、凹凸などができていて、中塗り・上塗り塗装が困難な場合に使用します。
フィラーは、外壁材の表面を平滑化することで、中塗り・上塗り塗装の仕上がりが綺麗になります。
まとめ
外壁塗装の下塗りは、塗料の耐久性、美観、機能性を高めるために非常に重要な役割を担っています。
下塗りには、外壁材と塗料を密着させる接着剤、発色を良くし色ムラをなくす、外壁材の補修と補強、塗料の耐久性アップ、外壁材の元の色を隠す、塗装の機能向上といった6つの役割があります。
下塗り材には、シーラー、プライマー、フィラーの3種類があり、それぞれ特性が異なります。
外壁の状態や使用する塗料に合わせて適切な下塗り材を選ぶことが重要です。