屋根のメンテナンスに興味があり、雨漏り対策について知りたい方へ。
ハゼは屋根材の接合部のことですが、実は雨漏り対策に大きく貢献している部分です。
そんなハゼですが実は重要な役割を果たしています。
そこで、この記事では、屋根の構造の中でも特に重要な「ハゼ」について解説していきます。
屋根ハゼの種類と特徴
「ハゼ」とは、屋根材同士を接合する部分のことです。
金属製の屋根材を折り曲げたり、重ねたりすることで、雨水が侵入しにくい構造になっています。
ハゼは、屋根材の種類や形状によってさまざまなタイプがあります。
ここでは、代表的な2つの屋根材、立平葺きと折半屋根におけるハゼの特徴をご紹介します。
1:立平葺きの屋根
立平葺きとは、屋根材を棟から軒先に向かって縦方向に設置した屋根のことです。
よく耳にする「トタン屋根」も立平葺きの一種です。
立平葺きのハゼには、キャップ型、嵌合型、瓦棒型、フラット型などがあります。
2:キャップ型
キャップ型は、屋根材の端部にキャップと呼ばれる部品を取り付けるタイプです。
キャップは、屋根材の端部を覆うように取り付けられ、雨水が侵入するのを防ぎます。
3:嵌合型
嵌合型は、屋根材同士を嵌め合わせるタイプです。
屋根材の端部に溝が設けられており、そこに別の屋根材の突起を嵌め込むことで、しっかりと固定されます。
4:瓦棒型
瓦棒型は、屋根材の端部に瓦棒と呼ばれる部品を取り付けるタイプです。
瓦棒は、屋根材を固定する役割だけでなく、雨水を排水する役割も担います。
5:フラット型
フラット型は、屋根材の端部を平らに加工したタイプです。
フラット型は、シンプルな構造で、他のタイプよりも施工が容易です。
6:折半屋根
折半屋根は、屋根材を折り曲げて、山と谷を交互に配置した屋根です。
工場や倉庫など、大型の建物によく用いられます。
折半屋根のハゼは、主に、ハゼ締め、重ね、嵌合式の3つのタイプがあります。
7:ハゼ締め
ハゼ締めは、屋根材同士を折り曲げて重ね合わせ、専用の工具でしっかりと締め付けるタイプです。
ハゼ締めは、強度が高く、雨漏りに強いのが特徴です。
8:重ね
重ねは、屋根材をタイトフレームと呼ばれる部材の上に重ねて、ボルトで固定するタイプです。
重ねは、ハゼ締めよりも強度が高いですが、施工が複雑で、費用も高くなる傾向があります。
9:嵌合式
嵌合式は、屋根材の端部にキャップを取り付けるタイプです。
嵌合式は、施工が容易で、費用も比較的安価です。
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ハゼと雨漏りの関係
ハゼは、屋根材同士をしっかりと接合し、雨水が侵入するのを防ぐ重要な役割を担っています。
しかし、経年劣化や施工不良などにより、ハゼに隙間や破損が生じると、雨水が侵入し、雨漏りの原因となることがあります。
1:ハゼの劣化
ハゼは、金属製の屋根材でできているため、経年劣化により、腐食や錆が発生します。
腐食や錆が進行すると、ハゼに隙間や穴が開き、雨水が侵入しやすくなります。
2:施工不良
ハゼの施工不良も、雨漏りの原因となります。
ハゼの締め付けが不足していたり、ハゼの形状が不適切だったりすると、雨水が侵入しやすくなってしまいます。
3:ハゼのメンテナンス
ハゼの劣化や破損を放置すると、雨漏りが発生する可能性が高まります。
雨漏りを防ぐためには、定期的にハゼのメンテナンスを行うことが大切です。
ハゼのメンテナンスでは、主に、以下の作業を行います。
・腐食や錆の除去
・ハゼの補修
・ハゼの塗装
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まとめ
この記事では、屋根材の接合部である「ハゼ」について解説しました。
ハゼは、雨漏りを防ぐために重要な役割を担っていますが、経年劣化や施工不良などにより、雨漏りの原因となることもあります。
雨漏りを防ぐためには、定期的にハゼのメンテナンスを行うことが大切です。
屋根のメンテナンスは、専門会社に依頼することをおすすめします。
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また、施工の流れをわかりやすく説明することにより、初めての方でも安心して依頼できる体制が整っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。