築年数の古い家の屋根の塗り替えを検討している方の中には、アスベスト含有屋根のことで頭を悩ませているかもしれません。
アスベストは、かつて建築材料として広く使用されていましたが、健康被害が懸念されるため、2004年以降は製造・販売が原則禁止となりました。
そのため、現在も多くの住宅の屋根には、アスベストが使用されている可能性があります。
そこで、この記事ではアスベスト含有の屋根の塗装について解説していきます。
アスベスト含有屋根の塗装はできるのか?
アスベスト含有屋根の塗装は、屋根材の状態や築年数、アスベストの含有量などによって可否が決まります。
状態が良く、耐久性にまだ余裕がある場合は塗装が可能な場合もありますが、寿命が近い場合は塗装が難しい場合もあります。
アスベスト含有屋根の塗装は、安全面と費用面で注意が必要です。
1:塗装ができるケース
アスベスト含有屋根材の塗装は、雨漏りなどが起きていなく、屋根材の損傷が軽度である場合に可能です。
アスベスト含有屋根材は、通常のスレート材と比較して耐久性が高いため、定期的に塗装を行い、状態が良い場合は、塗装できる可能性が高まります。
しかし、アスベスト含有屋根材は、すでに寿命が近い可能性も高いです。
アスベストは2004年に製品の出荷が原則禁止となったため、現在存在するアスベスト屋根材は設置から20年以上が経過していると考えられます。
アスベスト含有屋根材の寿命は、およそ30年程度と言われています。
そのため、すでに耐久性の限界を迎えている場合は、塗装が難しいでしょう。
2:塗装が難しい場合の対処法
アスベスト含有屋根材の塗装が難しい場合は、屋根カバー工法と屋根葺き替え工事の2つの方法があります。
塗装ができない場合の選択肢
アスベスト含有屋根の塗装が難しい場合は、屋根をそのままにする「屋根カバー工法」と、新しい屋根材に交換する「屋根葺き替え工事」の2つの方法があります。
それぞれメリットとデメリットがあるので、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。
1:屋根カバー工法
屋根カバー工法は、既存のアスベスト屋根の上に新しい防水紙と屋根材を被せる方法です。
この工法のメリットは、アスベストを含む屋根材をそのままにできるため、撤去によるアスベスト飛散のリスクを低減できることです。
さらに、工期やコストを抑えることも可能です。
2:屋根葺き替え工事
屋根葺き替え工事は、古いアスベスト屋根を完全に取り外し、下地ごと補修・交換しつつ新しい屋根材に置き換える方法です。
この方法の利点は、古いアスベスト屋根の悩みを根本的に解決できる点です。
工期も費用も負担はありますが、その分、屋根材の寿命が一新され、下地が雨漏りで腐食していても施工が可能です。
まとめ
アスベスト含有屋根の塗装は、屋根材の状態や築年数によって可否が決まります。
塗装が難しい場合は、屋根カバー工法と屋根葺き替え工事の2つの方法があります。
それぞれのメリットとデメリットを比較検討し、状況に最適な方法を選択することが重要です。
安全で安心なリフォームを行うためには、専門会社に相談し、適切なアドバイスを受けることが大切です。
当社は、外壁塗装において高度な技術と経験を持つ職人が、サビ除去や下地処理を徹底して行うため、長期にわたり美しさと耐久性が維持されます。
また、施工の流れをわかりやすく説明することにより、初めての方でも安心して依頼できる体制が整っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。