外壁の剥がれ、それは戸建て住宅オーナーにとって大きな悩みです。
雨漏りや建物の劣化につながる可能性もあるため、早めの対処が重要です。
今回は、外壁の剥がれに関する原因と適切な補修方法を解説します。
外壁の剥がれ!その原因と適切な補修方法
塗装の剥がれの原因を徹底解剖
外壁塗装の剥がれは、見た目だけでなく、建物の耐久性にも深刻な影響を与えます。
その原因は様々ですが、大きく分けて以下の3つの要因が考えられます。
下塗り材の選定ミス:外壁の種類や状態に適さない下塗り材を使用すると、上塗りとの密着性が低くなり、剥がれの原因となります。
モルタル壁、サイディング、コンクリートなど、外壁材の種類によって適切な下塗り材は異なります。
また、下地の劣化状況(ひび割れ、吸水性など)も考慮しなければなりません。
例えば、ひび割れが激しい下地には、クラックに強いフィラーを使用する必要がありますが、すべての外壁材に使用できるわけではありません。
下塗り材の塗布不足・不適切な施工:下塗り材は、決められた量を適切な方法で塗布する必要があります。
塗布量が不足したり、乾燥不足のまま上塗りを行ったりすると、塗膜の密着性が低下し、剥がれやすくなります。
また、気温や湿度などの環境条件も考慮しなければなりません。
下地処理の不足:高圧洗浄による汚れの除去、ひび割れなどの補修、旧塗膜の除去(ケレン作業)など、下地処理が不十分な場合も剥がれの原因となります。
特に、高圧洗浄後の乾燥不足は、塗膜の密着不良につながりやすいです。
下地処理の重要性と注意点
下地処理は、外壁塗装の成功を左右する重要な工程です。
適切な下地処理を行うことで、塗料の密着性を高め、剥がれを防ぎ、塗装の耐久性を向上させることができます。
高圧洗浄:外壁に付着した汚れ(ホコリ、カビ、コケなど)を高圧洗浄機で除去します。
洗浄圧力、洗浄時間、乾燥時間など、適切な手順を踏むことが重要です。
洗浄後、十分な乾燥時間を確保しなければ、塗料の密着不良につながります。
補修作業:ひび割れ(クラック)や欠損部分などを補修します。
ひび割れの種類や深さによって、適切な補修方法を選択する必要があります。
小さなひび割れはパテで埋めることができますが、大きなひび割れは専門的な補修が必要となる場合があります。
ケレン作業:旧塗膜やサビなどを、ワイヤーブラシやスクレーパーなどの工具で丁寧に除去します。
ケレン作業の丁寧さが、塗料の密着性に大きく影響します。
シーリング補修:サイディングボードなどの目地部分に使用されているシーリング材(コーキング)が劣化している場合は、打ち替えまたは増し打ちを行います。
剥がれを発見したら!適切な対処法
外壁の剥がれを発見したら、放置せずに早急に適切な対処を行うことが重要です。
剥がれの状況を確認する:剥がれの範囲、深さ、原因などを確認します。
小さな剥がれであればDIYで補修できる場合もありますが、広い範囲の剥がれや、下地まで損傷している場合は、専門業者に依頼する必要があります。
専門業者への相談:剥がれの原因や適切な補修方法について、専門業者に相談します。
見積もりを依頼し、検討することをおすすめします。
補修工事:専門業者に補修工事を依頼します。
補修工事の内容、費用、保証内容などを事前に確認し、契約書に明記しておきましょう。

外壁の剥がれ補修の業者選びと保証について
信頼できる業者を見つけるためのポイント
外壁剥がれ補修を依頼する業者選びは非常に重要です。
信頼できる業者を選ぶためには、以下の点をチェックしましょう。
経験と実績:多くの施工実績があり、外壁補修の専門知識を持つ業者を選びましょう。
ホームページや口コミサイトなどで、業者の評判を確認することも大切です。
資格と保険:必要な資格(建築士、塗装技能士など)を保有しているか、また、適切な保険に加入しているかを確認しましょう。
見積りの明瞭さ:見積書の内容が明確で、工事内容、費用、保証内容などがきちんと記載されている業者を選びましょう。
不明な点があれば、積極的に質問し、納得するまで説明を求めましょう。
丁寧な対応:現場調査や打ち合わせなど、業者とのコミュニケーションがスムーズで、丁寧な対応をしてくれる業者を選びましょう。
保証の種類と内容の確認
外壁補修工事には、業者の自社保証と、リフォーム瑕疵保険があります。
自社保証:業者が独自に設定する保証で、保証期間や保証内容は業者によって異なります。
保証内容を事前に確認し、契約書に明記してもらいましょう。
リフォーム瑕疵保険:第三者機関が保証する保険で、業者の倒産などにも対応できます。
保険加入の有無を確認し、加入している場合は、保険の内容を詳しく確認しましょう。
トラブル発生時の対処法
万が一、トラブルが発生した場合は、以下の対応を検討しましょう。
業者の対応を確認する:まず、業者に連絡し、状況を説明し、対応を求めます。
証拠の確保:写真、動画、メールなどの証拠をしっかりと確保しておきましょう。
第三者機関への相談:消費者センター、弁護士会、建設業協会などに相談し、適切な解決策を探ります。
まとめ
外壁の剥がれは、放置すると雨漏りや建物の劣化につながるため、早めの対処が必要です。
今回は、外壁の剥がれの原因、適切な補修方法、業者選びのポイント、保証について解説しました。
剥がれを発見したら、まず状況を確認し、必要に応じて専門業者に相談しましょう。
信頼できる業者を選び、適切な補修を行うことで、建物の美観と耐久性を維持することができます。