モルタルとは?その種類と特徴を解説

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モルタルとは?その種類と特徴を解説

外壁やエクステリアなど、私たちの身近な場所で親しまれているモルタル。
その温かみのある質感や、自由な造形性は、近年再び注目の的となっています。
一口にモルタルといっても、その種類は多岐にわたります。
どのような素材でできているのか、そして、どのように分類されるのかを知ることで、モルタルという建材への理解が深まるでしょう。
今回は、モルタルの基本的な知識から、その多様な種類について詳しく解説していきます。

モルタルとはどのようなもの?

セメント、砂、水を混ぜた建材

モルタルは、セメントに砂と水を混ぜ合わせて作られる、建築現場で広く用いられるペースト状の建築材料です。
やわらかく粘り気のある状態は、左官コテなどで壁面や床に塗り広げやすく、表面を滑らかに仕上げることを可能にします。
この特性から、外壁の下地材として、塗装やタイル貼りのための強固な基盤となったり、コンクリートとは異なる温かみのある独特の表情を出す仕上げ材として利用されたりします。
砂は強度向上と収縮抑制に、水はセメントの化学反応(水和反応)を促進し、適切な作業性を確保するために不可欠な役割を果たします。

外壁や床など用途が広い

モルタルの大きな特徴は、その扱いやすさと、驚くほど広い用途にあります。
住まいの外壁では、塗装やタイル、石材などを貼るための下地として、建物の耐久性と意匠性を高めるために不可欠な役割を果たします。
コンクリート壁の仕上げ材としても、平滑な面から意匠的なテクスチャーまで多様な表現が可能です。

さらに、ガレージや玄関アプローチなどの土間、店舗や住宅の床など、耐久性が求められる場所の上塗り材としても用いられます。
タイルを貼る際の接着剤や下地調整材としても利用できるほか、ブロックやレンガを積む際の隙間を埋める目地材としても構造的な一体化に貢献します。
防水材を配合したモルタルは、ベランダやバルコニーの床材としても活用されています。

モルタルの基本的な種類

配合による強度の違い

モルタルの強度は、セメント、砂、水の配合比率によって大きく左右されます。
一般的に、セメントの割合を増やすほど、強度は高くなります。
砂は強度を補強し、乾燥時の収縮を抑える骨材としての役割を持ちます。
水の量はセメントの化学反応(水和反応)を進行させ、作業性を確保するために必要ですが、多すぎると強度が低下します。
セメント単体よりモルタルの方が強度が高く、さらに砂利を加えたコンクリートはモルタルよりも高い強度を発揮します。

用途に応じた配合

モルタルの配合は、強度だけでなく、耐水性、柔軟性、硬化時間など、用途に応じて最適化されます。
例えば、水がかかる場所には耐水性を高める配合が、ひび割れが懸念される箇所には柔軟性を持たせる配合が選ばれます。
また、急ぎの工事では硬化時間を早め、広い面積の施工では遅らせるなど、作業性に合わせて調整することも可能です。

特殊な機能を持つモルタル

一般的なモルタルの他に、特殊な機能を持つモルタルも存在します。
「無収縮モルタル」は、固まる際の収縮を抑え、隙間なく充填したい機械の基礎などに適しています。
セメントの代わりに樹脂を用いた「樹脂モルタル」は、柔軟性がありひび割れしにくい特性から、外壁や床の塗装に利用されます。
強度や接着性を向上させた「ポリマーセメントモルタル」は、耐震補強や構造物の補修に用いられます。
これら以外にも、軽量化や耐火性を高めたモルタルなど、様々な用途に応じた特殊モルタルが開発されています。

モルタル塗装にはどのような種類がある?

仕上げ方法による分類

モルタル塗装の仕上げ方法には、表面の風合いや質感を決定づける様々な種類があります。
代表的なものに、細かくざらざらとした砂壁のような「リシン吹付」、厚く重厚感のある「スタッコ」、均一なタイル状の模様が特徴の「吹付タイル」があります。
また、リシンを吹き付けた後に模様をつけた「リシンかきおとし」や、左官職人がコテで仕上げる「左官仕上げ」など、職人の技術による多様な表現も可能です。
それぞれ異なるデザイン性や質感を持ち、建物の外観に豊かな表情を与えます。

材料による分類

モルタル塗装に使用される材料も多岐にわたります。
外壁塗装の下塗り塗料には、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素樹脂などがあり、それぞれ耐久年数や特性が異なります。
フッ素樹脂は最も耐久性が高いとされています。
モルタル自体も、現場での手間を省く「インスタントモルタル」、あらかじめ色が付いている「色モル」、そして前述の「樹脂モルタル」や「ポリマーセメントモルタル」など、用途や機能に応じて様々な材料が開発されています。

まとめ

モルタルは、セメント、砂、水を基本とする建築材料であり、外壁や床など幅広い用途で利用されています。
その温かみのある質感や自由な造形性といった魅力は、現代においても高く評価されています。
種類は、配合による強度や機能の違い、そして塗装の仕上げ方法や使用する材料によって多岐にわたります。
例えば、強度や耐久性を重視するもの、ひび割れしにくい柔軟性を持つもの、独特の質感を出す仕上げ方法など、目的に応じて最適なモルタルを選ぶことが可能です。
モルタルの多様な種類を理解することは、建材の性能を最大限に引き出し、理想的な空間づくりに繋がるでしょう。

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