外壁は家の顔。
長く住む家だからこそ、外壁選びは慎重に行いたいものです。
しかし、外壁材の種類は豊富で、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあり、最適なものを選ぶのは容易ではありません。
今回は、外壁ボードの種類とその特徴について解説します。
窯業系サイディング、金属系サイディング、樹脂系サイディング、木質系サイディング、モルタル、タイル、ALCといった主要な外壁ボードに加え、その他の種類についても触れ、それぞれのメリット・デメリット、価格帯、寿命などを提示します。
さらに、建物の構造との関係性や選び方のポイントも解説することで、最適な外壁ボード選びをサポートします。
外壁ボードの種類と特徴を徹底解説
窯業系サイディングボード
窯業系サイディングは、セメントと繊維質系原料を混合して作られた外壁材です。
高い耐火性、防音性、耐震性を持ち、デザインや色のバリエーションも豊富です。
価格帯は㎡あたり4,500円～8,000円程度で、寿命は7～13年程度とされています。
ただし、熱を吸収しやすいというデメリットもあります。
金属系サイディングボード
金属系サイディングは、表面が金属でできた外壁材です。
耐久性、防水性に優れ、軽量で地震にも強い点がメリットです。
価格帯は㎡あたり3,000円～7,000円程度、寿命は10～15年程度です。
一方で、衝撃で凹みやすく、傷つきやすいというデメリットも考慮する必要があります。
樹脂系サイディングボード
樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂を原料とした外壁材です。
耐久性、耐候性に優れ、シーリング材を使用しないためメンテナンスフリーになる可能性もあります。
価格帯は㎡あたり3,000円～5,000円程度、寿命は10年前後です。
ただし、デザインのバリエーションは豊富ではありません。
木質系サイディングボード
木質系サイディングは、天然木を加工、塗装して作られた外壁材です。
木ならではの温かみがあり、断熱性にも優れています。
価格帯は㎡あたり3,000円～10,000円と幅広く、寿命は10～20年程度です。
しかし、防火地域では採用できない可能性がある点に注意が必要です。
また、適切なメンテナンスが必要です。
モルタルボード
モルタルは、セメント、砂、水を混ぜ合わせた材料で、職人が現場で施工します。
デザインの自由度が高く、重厚感や高級感を演出できます。
価格帯は㎡あたり1,500円～4,000円程度で、寿命は5～10年程度です。
しかし、ひび割れを起こしやすく、定期的なメンテナンスが不可欠です。
タイルボード
タイルは粘土を焼き固めた外壁材で、非常に高い耐久性を誇ります。
高級感があり、汚れにくく、雨にも強いのがメリットです。
価格帯は㎡あたり7,000円～9,000円と高めですが、寿命は10～15年と長寿命です。
ただし、「深目地」と呼ばれる施工方法では、雨水が浸入しやすく劣化が早まる可能性があります。
ALCボード
ALCは軽量気泡コンクリートパネルで、軽量で断熱性、耐火性に優れています。
価格帯は㎡あたり7,000円～15,000円程度で、寿命は10～15年程度です。
しかし、防水性がないため、防水性の高い仕上げ材が必要です。
継ぎ目のコーキングの劣化にも注意が必要です。
その他外壁ボードの種類
上記以外にも、様々な外壁ボードがあります。
それぞれの特性を理解し、最適なものを選ぶことが大切です。
専門家への相談も有効です。
外壁ボード 選び方のポイント
建物の構造に合わせた外壁ボードの選び方
建物の構造によって適した外壁ボードは異なります。
RC造にはモルタル、タイル、石材などが適し、木造や鉄骨造にはサイディング、ALCなどが適しています。
デザイン性と予算を考慮した外壁ボードの選び方
デザイン性も重要な要素です。
和風、洋風、モダンなど、家のデザインに合う外壁ボードを選びましょう。
予算に合わせて、価格帯も考慮する必要があります。
専門家への相談
外壁ボード選びに迷ったら、専門家（建築士、工務店など）に相談しましょう。
最適な外壁ボードの選定をサポートしてくれます。
まとめ
今回は、外壁ボードの種類、特徴、メリット・デメリット、価格帯、寿命などを解説しました。
建物の構造やデザイン、予算を考慮し、最適な外壁ボードを選びましょう。
適切な外壁材を選ぶことで、家の寿命を延ばし、快適な生活を送ることが可能になります。
後悔のない外壁選びを目指しましょう。
当社では、一般建築塗装工事や各種サイディング工事、シーリング工事、板金工事、リフォーム工事など、幅広いサービスを提供しております。
特に、外壁ボードの選定から施工まで一貫して対応し、お客様のご要望に合わせた最適な外壁材の提案を行っています。
これにより、デザイン性と機能性を兼ね備えた高品質な仕上がりを実現しております。
