サイディングボードの種類・選び方・メンテナンス方法

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サイディングボードの種類・選び方・メンテナンス方法

日本の住宅で最も多く採用されている外壁材、それがサイディングボードです。
家の外観を大きく左右するだけでなく、建物の耐久性にも深く関わってくる重要な建材です。
今回は、サイディングボードの種類、選び方、そして適切なメンテナンス方法についてご紹介します。
これから家を建て替えたり、リフォームを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
サイディングボードの選び方によって、家の寿命や維持費が大きく変わる可能性があります。
この記事が、皆様にとって最適なサイディングボード選びの一助となれば幸いです。

サイディングボードの種類と特徴

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメントと木材繊維を主な原料として作られるサイディングボードです。
国内で最もシェアの高い種類で、全体の約7割を占めています。
その理由は、コストパフォーマンスの高さ、デザインの豊富さ、そして耐火性・耐震性に優れている点にあります。

費用相場:1㎡あたり2,000円~6,000円
耐用年数:20年~40年
メンテナンス周期:7年~12年

特徴としては、多様なデザインとカラーバリエーションが用意されているため、住宅の外観を自由にデザインできる点が挙げられます。
また、セメントを主成分とすることで、高い耐火性と耐震性を確保しています。
しかし、熱を吸収しやすいという性質があるため、夏場の高温に注意が必要です。

金属系サイディング

金属系サイディングは、アルミニウムや鋼鉄、ガルバリウム鋼板などの金属を主原料とするサイディングボードです。
軽量で耐久性が高く、断熱性にも優れているため、近年人気が高まっています。

費用相場:1㎡あたり5,000円~8,000円
耐用年数:20年~40年
メンテナンス周期:8年~15年

金属系サイディングのメリットは、その高い耐久性と耐候性です。
雨や風、紫外線による劣化に強く、長期間にわたって美しい外観を維持できます。
また、軽量であるため地震にも強く、メンテナンスの手間も比較的少ないです。
ただし、サビが発生しやすいというデメリットもあります。
特に、海岸部など塩分濃度の高い地域では、サビ対策をしっかりと行う必要があります。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂などのプラスチックを主原料とするサイディングボードです。
耐水性、耐久性に優れ、メンテナンスが容易な点が特徴です。

費用相場:1㎡あたり5,000円~10,000円
耐用年数:25年~30年
メンテナンス周期:10年~20年

樹脂系サイディングは、ほとんどメンテナンスが必要ないほど耐久性に優れています。
また、色あせやひび割れにも強いので、長期的なコストパフォーマンスに優れています。
しかし、デザインのバリエーションが少ないのが現状です。

木質系サイディング

木質系サイディングは、木材を主原料としたサイディングボードです。
天然木の温もりと質感を活かしつつ、耐久性も兼ね備えています。

費用相場:1㎡あたり2,000円~8,000円
耐用年数:15年~30年
メンテナンス周期:7年~12年

木質系サイディングは、他のサイディングにはない自然な風合いが魅力です。
木の温かみを活かしたデザインは、住宅に落ち着いた雰囲気を与えます。
ただし、木材は水分に弱いため、定期的なメンテナンスが必要です。

サイディングボードの選び方とメンテナンス

サイディングボードの選び方のポイント

サイディングボードを選ぶ際には、以下の点を考慮することが重要です。

1:予算:各サイディングの種類によって費用が大きく異なります。
予算に合わせて最適な種類を選びましょう。

2:デザイン:住宅の外観に合ったデザイン、カラーを選びましょう。

3:地域環境:地域特有の気候(高温多湿、積雪など)や環境(海風など)に適した素材を選びましょう。

4:メンテナンス性:メンテナンスの頻度や費用も考慮しましょう。

各サイディングの寿命と費用

上記の比較表にも記載しましたが、サイディングボードの寿命と費用は種類によって大きく異なります。
長期的なコストを考慮して、最適な種類を選びましょう。

定期的な点検とメンテナンス方法

サイディングボードは、定期的な点検とメンテナンスを行うことで、その寿命を延ばすことができます。
少なくとも年に一度は、外壁全体を目視で点検し、ひび割れ、変色、カビ、藻の発生などがないか確認しましょう。

1:チョーキング:塗膜の劣化によって、外壁に触ると白い粉が付着する現象です。

2:カビ・藻の発生:湿気が多い環境では、カビや藻が発生することがあります。

3:塗膜の剥がれ:塗膜が剥がれると、雨水がサイディング内部に浸入し、腐食の原因となります。

4:ひび割れ・反り:ひび割れや反りは、サイディングの強度低下につながります。

5:コーキングの劣化:コーキングの劣化は、雨漏りの原因となります。

劣化症状別の対処法

劣化症状を発見した場合は、早急に適切な対処を行うことが重要です。
軽微な症状であれば、塗装の塗り替えやコーキングの補修で済む場合もありますが、ひどい場合はサイディングボードの張り替えが必要となることもあります。

チョーキング・カビ・藻の発生

チョーキング、カビ、藻の発生は、高圧洗浄で除去した後、塗装を行うことで改善できます。

塗膜の剥がれ・ひび割れ・反り

塗膜の剥がれ、ひび割れ、反りは、原因を特定し、適切な補修を行う必要があります。
場合によっては、サイディングボードの張り替えが必要となる場合もあります。

コーキングの劣化

コーキングの劣化は、劣化部分を撤去し、新しいコーキング材を充填することで補修できます。

まとめ

今回は、サイディングボードの種類、選び方、メンテナンス方法について解説しました。
サイディングボードは、住宅の外観と耐久性に大きく影響する重要な建材です。
そのため、種類の特徴を理解し、予算や家の状況、地域環境などを考慮して最適なサイディングボードを選ぶことが大切です。
また、定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、サイディングボードの寿命を延ばし、住宅の価値を維持することができます。

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