外壁にひび割れを発見すると、不安になりますよね。
小さなひび割れでも、放置すると大きな問題につながる可能性があります。
今回は、外壁のひび割れの原因をいくつかご紹介し、それぞれの対処法、そして専門家への依頼を検討すべきケースについて解説します。
ご自宅の外壁の状態を確認する際に、ぜひ参考にしてください。
外壁のひび割れ原因徹底解説
経年劣化によるひび割れ
経年劣化は、外壁のひび割れの最も一般的な原因です。
長年の紫外線や風雨、温度変化によって、外壁材や塗膜が劣化し、ひび割れが発生します。
特に、シーリング材の劣化はひび割れを招きやすいです。
経年劣化によるひび割れは、徐々に進行することが多く、最初は小さなヘアークラック(髪の毛ほどの細いひび割れ)として現れ、次第に大きくなる場合があります。
施工不良が招くひび割れ
外壁塗装や改修工事の施工不良も、ひび割れの原因となります。
乾燥不足や塗料の選択ミス、下地処理の不備などが挙げられます。
乾燥不足の場合、塗膜が十分に乾燥しないうちに次の工程に移行することで、ひび割れが発生しやすくなります。
また、外壁材と塗料の相性が悪い場合も、ひび割れや剥がれなどの問題を引き起こす可能性があります。
施工不良によるひび割れは、工事直後から数年以内に発生することが多いです。
地震や自然災害が原因のひび割れ
地震や台風などの自然災害は、外壁に大きな衝撃を与え、ひび割れを引き起こす可能性があります。
地震による揺れは、建物の構造に影響を与え、深刻なひび割れ(構造クラック)につながる場合もあります。
台風などによる強風も、外壁に負荷をかけ、ひび割れの原因となります。
乾燥収縮によるひび割れ
モルタルやコンクリートなどの外壁材は、水分が蒸発する際に収縮します。
この乾燥収縮によって、外壁にひび割れが発生することがあります。
特に、施工直後の乾燥が不十分な場合や、乾燥が急速に進んだ場合に発生しやすくなります。
その他の外壁ひび割れ原因
上記以外にも、車の振動、建物の構造上の問題、地盤の沈下など、様々な要因が外壁のひび割れを引き起こす可能性があります。
これらの原因は、単独で発生するとは限りません。
複数の要因が複合的に作用して、ひび割れが拡大することもあります。

ひび割れを発見したらどうする?対処法と専門家への依頼基準
ひび割れの状態をチェックする
ひび割れの幅を測定することが重要です。
幅0.3mm以下のヘアークラックは、比較的軽微なもので、すぐに危険な状態とは限りません。
しかし、幅0.3mm以上のひび割れは、雨水の浸入などにより、建物の劣化を早める可能性があるため、注意が必要です。
また、ひび割れの深さや長さ、数なども確認しましょう。
軽微なひび割れの対処法
幅0.3mm以下のヘアークラック程度であれば、DIYで補修することも可能です。
市販の補修材を使用し、ひび割れに充填することで、見た目上の改善を図ることができます。
しかし、高所にあるひび割れは、安全に作業できないため、専門業者に依頼する方が良いでしょう。
専門業者への依頼を検討すべきケース
幅0.3mm以上のひび割れ、ひび割れが拡大している場合、ひび割れから雨水が浸入している可能性がある場合、ひび割れが建物の構造に影響を与えている可能性がある場合などは、専門業者への依頼を検討すべきです。
専門家は、原因を特定し、適切な補修方法を提案してくれます。
早急な対応が必要なケース
幅1mm以上のひび割れ、ひび割れから雨漏りが発生している場合、ひび割れによって建物の構造に危険が及んでいると判断される場合は、早急な対応が必要です。
これらのケースでは、放置すると建物の損傷が拡大し、危険な状態になる可能性があります。
まとめ
外壁のひび割れは、経年劣化、施工不良、地震、乾燥収縮など、様々な原因で発生します。
ひび割れの幅が0.3mmを目安に、軽微なものはDIYで補修できますが、幅が0.3mmを超える場合や、雨漏りなどの症状がある場合は、専門業者に相談することが重要です。
早めの対処で、建物の寿命を延ばし、安全な生活を守りましょう。
ひび割れを発見したら、その状態を正確に把握し、適切な対応を取るようにしてください。
放置すると、修復に多大な費用がかかる可能性もあります。